出産後、いきなりはじまったワンオペ育児で余裕がなくなり、母乳育児もうまくいかずに悩んでいたわたしが産後ケアを利用したことをきっかけに、悩みが解決した体験談をシェアしています。
ここでは、用意するものや産後ケア当日の過ごし方、リアルな感想についてお伝えしていきます。
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目次
産後ケア(日帰りデイケア)の持ち物
審査に通ったので、わたしは自分が出産した総合病院の産後ケアを利用することとなり、持ち物の準備をしました。
役所で保健師さんが必要だと言っていたのは
- 母子健康手帳
- 保険証(母・子)
- こども医療証
- 診察券
のみでした。
必要であれば用意するものとして
- 飲んでいる薬
- 赤ちゃんの肌着・おむつ・ミルク・哺乳瓶など
- 母の着替え・スリッパ
と言われました。
赤ちゃんのものは病院のものを借りることができるのですが、いつも使っているものがよければ用意して持っていく必要があると説明されました。
本当にこれだけでいいのであれば、めちゃくちゃ荷物が少なくすみますが、わたしはこの病院で出産していて入院経験があるため、本当にこれだけでいいの?と疑問だらけでした。
入院していた病室には、ティッシュもなければコップもなくて入院時は持参していましたから。
ですので、産後ケア初日は入院準備のような大荷物に結局なってしまいました。
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産後ケア当日の過ごし方
受付
産後ケア利用の当日。
デイケアは、10時~19時までですが、手続きに少々時間がかかるので9時45分くらいに病院の入院案内に行きました。
産後ケアは、泊まりではなく日帰りでも、入院扱いなるため、利用日は毎日、朝に入院手続きの書類を記入する必要があります。
入院手続きをすると、担当の看護師さんもしくは助産師さんが入院案内までお迎えに来てくださり、部屋へ案内されます。
産後ケアルームへ
わたしが利用した病院の場合は、産婦人科の入院フロアではなく内科の入院フロアの一角に産後ケアのお部屋がありました。
これは入院時は知らなかったので、いい意味でびっくりでした。
というのも、産婦人科の階は出産が行われていたりするためわりと慌ただしい雰囲気が常にあります。
出産した総合病院ではなく産後ケアセンターを利用したいと考えていた理由の1つが、病院よりも雰囲気がのんびりゆったりしているから、だったのですが、内科の入院フロアは非常にしずかで慌ただしさ皆無でした。
そして、お部屋にもびっくり。
入院時は4人の大部屋に入っていましたが、産後ケア用のお部屋は二人部屋。
ベッド以外にもちょっとしたゆったりできる椅子と机もあって、パーソナルスペースは入院時の2倍!
二人部屋でしたが、わたしが利用した5日間のうち、他のママの利用日とかぶったのは1日のみで、その他の日はゆったり個室気分でリラックスできました。
さらに、入院時は、必要なものは全部持参する必要がありましたが、産後ケア用のお部屋には、ティッシュもあれば着替えもあり、トイレには産褥パッドもあり。
シャワーに行けば、ボディソープもシャンプーもあるといういたれりつくせり。
入院時とは待遇が全然違いました。
そのため、初日はたくさん荷物を持って行きましたが、2日目以降は、上記の保健師さんが必要だと言っていたものにプラスして
- 育児ノート
- 息子用の保湿クリーム
- Wi-Fi
- スマホの充電器
- お財布
を持っていくくらいで十分でした。
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何をするか
お部屋に案内され、担当してくださる助産師さんや看護師さんと打ち合わせです。
何をしたいか
聞いていただけます。
ですので、過ごし方は完全オーダーメイド!
たとえば
- ただひたすら寝たい
- 沐浴の練習をしたい
- 直母の練習をしたい
などがよくある過ごし方のようです。
ただひたすらママが休息したい場合は、授乳時間以外は赤ちゃんはとなりのスタッフさんルームのほうで預かってもらえます。
となりの部屋は、プレイマットがひいてあったり、バウンサーや人をダメにするクッションソファなどがあったりしました。
助産師さんや看護師さんがPCで事務的な作業をしたり、沐浴したり、ベビーマッサージをしたり、ねんねアートをしたりもするお部屋でした。
わたしは、
- 直母の練習がしたい
- 寝たい
が優先事項でしたので、それを伝えました。
直母が苦手になっている現状を説明して、搾乳ではなく直母でどうにかやっていけるようにするのを目標にしました。
息子の場合、お腹が心底減っていなければ、直母で飲む気がゼロだったので、直母でしっかり飲めるように自分からお腹が減って泣いて要求するまでは、授乳時間になってもこちらから起こさずに待つスタイルでやってみることにしました。
そのため、息子がお腹が減って起きるまではとなりの部屋であずかってもらい、基本的にわたしは一人で寝て過ごすこととなりました。
沐浴は一人でどうにかできていましたが、細かい部分でやりにくいけどこれでいいの?というところがあったので、見学して見せてもらうことにしました。
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実際のデイケア1日目のタイムスケジュール
10時ごろお部屋に案内されて、パジャマを出してもらい着替えて、息子はとなりのお部屋で着替えてしばらく寝てもらいました。
11時ごろに息子の沐浴タイムを見学して、その後初回の直母タイム。
看護師さんについてもらってコツを教えてもらいながら特訓です。
家で一人でやっていたよりもどうにか飲んでくれて、哺乳量を確認してもらい、足りない分はとなりの部屋で看護師さんがミルクを足してくれました。
12時すぎに昼食。
午後に一旦、その日の利用料を入院会計で先に精算して、空き時間はごろごろ寝させてもらい、息子が起きて泣いたら、また直母特訓をして、哺乳量をはかってもらって…という流れでした。
15時ごろはおやつも出していただきました。
(産後の入院期間中にはおやつはなかったです。)
飲み物も都度、コーヒー、お茶、ハーブティー(ミルクアップブレンド)の中から選ぶことができて、セルフではなく淹れて持ってきてもらえて、極楽です。
のどがかわければまた淹れてもらえます。
母乳育児のためにも水分は必要ですので、我慢は禁物!
遠慮せずに淹れてもらい飲むことが大事です。
ちょっと寝て、息子が起きると直母特訓をして、18時には夕食。
ごはんを食べ終わってちょっとゆっくりしてから着替えて19時にデイケアが終了です。
終了時には、かんたんなアンケート(役所に病院側から提出するもの)に答えました。
初日はわたしは病院でシャワーを浴びませんでしたが、ママも好きな時間にシャワーをあびることができました。
シャンプーなどは病院で用意してあり、シャワーをあびるときのタオルも病院のものを使うことができます。
そのため19時に産後ケアが終了し、帰宅してからが楽ったらないのです。
息子の沐浴はもう終わってるし、自分のシャワーも終わってるし、夕食も自分の分は終わってるんですからね。
入院中と違い、病院にいるときの服やタオルなどは母子ともに病院のものなので、無駄に洗濯物も増えないし、ありがたかったです。
わたしの場合はデイケアなので次の日また利用する予定になっていても、私物を病室に置いては帰れないのが唯一の難点でしょうか。
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実際のデイケア2日目のタイムスケジュール
利用2日目以降も、基本的なタイムスケジュールは1日目と同じ感じでした。
直母特訓をメインでしてもらいながら、授乳時に看護師さんや助産師さんとお話をしたりして、ちょっとした悩みも解決していきました。
出産後の入院中は、わからないことや不安なことがあってもなかなか看護師さんに相談しにくい雰囲気でしたが、産後ケアの利用中は距離が近く感じました。
実際のデイケアの3日目のタイムスケジュール
3日目には、看護師さん手作りの季節のねんねアートで写真もとることができました。
病院のデジカメでも撮っていただけて、この写真は1ヶ月検診の際に受け取ることができました。
ママのマッサージがあったり、赤ちゃんの頭にオイルパックをしてくれたり様々です。
食事
産後ケア利用時の食事は、入院患者さんの通常食と同じ内容のものでした。
入院中は、食事が終わると自分でお皿をさげていましたが、産後ケア中は上げ膳据え膳でした。
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産後ケアのデイケアを5日間利用したレビュー
このような感じでわたしは産後ケアを日帰りで5日間受けました。
この5日間の利用のおかげで、直母を息子はマスターし、結果として、寝る前の1回とお出かけ時以外は完母でOKになりました。
産後ケアを受けていなければ、わたしはきっともう直母特訓を諦めてしまっていたと思います。
このタイミングで利用できたことで、知らず知らず溜まっていた疲れも少しマシになったと思いますし、自分で用意しなくても食事ができるのもただただありがたくうれしかったです。
沐浴をしてもらえることも体の負担が軽くなってうれしかったです。
ちょっと家族以外とお話するだけでもとっても気分転換になりました。
正直なところ、産後ケアを利用したいとオットに相談したとき、その必要性はあまり理解してもらえませんでした。
しかし、説得して利用して本当によかったです。
利用してみると、助成制度をつかわず正規の値段では1万円以上する産後ケアの価値がよくわかります。
ただ眠る時間がほしい、それだけの理由で利用してもいいのか?疑問な方もいらっしゃるでしょう。
いいんですよ。
実際そういうママが多いと利用する中で看護師さんや助産師さんから何度も聞きましたし、わたし自身も「眠れてる?」とすごく気にかけていただきました。
育児の助けがなく眠れないから眠りたい、は立派な理由です。
子育てはこの先もずっと続いていくものです。
こういう制度を上手に利用して、頼りたいときは頼って、笑って子供と向き合いたいものです。